リセットについて

Museリセット

Muse は演奏開始時に 独自のリセットを音源へ送信する仕様になっています。
※ここでは区別のために「Muse リセット」と呼ばせて頂きます(_ _)

概要

Museリセットは基本的には GS準拠のリセットですが、下の機能が追加・変更されています。
  • ROOMコマンド設定用 エクスクルーシブ・メッセージ送信
  • DRUMコマンド設定用(ドラム追加・音の重なり設定) エクスクルーシブ・メッセージ送信
  • ピッチの変化幅 ±24 にセット (GSリセットでは、±2 )
XG音源が GSリセット(Museリセット含む)を受けると、TG-300B モードというGSデータ対応用の音色配列に自動的に切り替わります。
普段は Muse はこのモードになっています。

Museリセット送信の停止

*DATA""

XGリセットや GSリセットを改めて行いたいというとき、Museリセット送信による不都合が出てくる事があります。
 ※ XG 音源を TG300B モード(GS 互換モード)にしたくない時など。
その場合は、Museリセット送信を停止させてください。

送信

Muse リセット送信を停止するには、「*DATA "" 」を記述します。

*DATA "" ; Museリセットを止める

*POOL " 43, 10, 4C " ; YAMAHA ID
*DATA " 00, 00, 7E, 00 " ; あらためて XGリセット

再設定

Muse リセット送信を停止した場合、Muse の以下の機能が無効・変更となります。

ROOMコマンドが効かなくなる

DATAコマンドにて、改めてリバーブとコーラスのエフェクトを設定しなおしてください。
  ※必要に応じて、エフェクトの種類・パラメータ内容を DATAコマンドで変更します。

 ■XG音源での例

*DATA "" ; Museリセットを止める
*POOL " 43, 10, 4C " ; YAMAHA ID
*DATA " 00, 00, 7E, 00 " ; XGリセット

*DATA " 02, 01, 00, 01, 00 " ; リバーブ (「HALL1」にする場合)
*DATA " 02, 01, 20, 41, 00 " ; コーラス (「CHORUS1」にする場合)

DRUMコマンドが効かなくなる

DATAコマンドにて、ドラムメンバーの追加などを行なってください。
  ※必要でなければ、書かなくても構いません。

■XG でドラムメンバーを増やす

*DATA "" ; Museリセットを止める
*POOL " 43, 10, 4C " ; YAMAHA ID
*DATA " 00, 00, 7E, 00 " ; XGリセット

*DATA " 08, 0F, 07, 03 " ; 例 Oメンバーをドラムに ( F ) 

メンバーと MIDIチャンネルの対応はメーカーによって違います。注意してください。
メンバーABCDEFGH IJKLMNOZ
XG MIDIch01234567 8ABCDEF9
GS MIDIch12345678 9ABCDEF0

■XG でドラム楽器の音の重なりを止める

*DATA "" ; Museリセットを止める
*POOL " 43, 10, 4C "
*DATA " 00, 00, 7E, 00 " ; XGリセット

; ↓クラッシュシンバルを使っての例
@Z P1
*DATA"30, 31, 09, 01"  ; Rcv Note Off (On) ノートオフ受信・オン
  ; ※エクスクルーシブの後ろに P を入れると無効になるので注意。

解説:
  • 3*  Drum Set番号 *=ドラムセット1~4番は0~3で表す。
  • 31  クラッシュシンバルのノートナンバー(49)を16進数にしたもの
  • 09  Rcv Note Off のアドレス
  • 01  データ  00 Off / 01 On

ピッチ幅の初期値が 24から 2になる

Muse ではピッチ・ベンド幅はデフォルトでは 「 24 」 に設定されていますが、Muse リセット停止後には 「 2 」 になります。
例えば、U+10などと指定しても半音ピッチが上がらなくなるという現象が起きます。

「ピッチ幅の設定」のページを参考に設定をしなおしてください。